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京都宇治でマイ抹茶づくり体験|出来立ての抹茶をいただく贅沢時間

京都宇治でマイ抹茶づくり体験|出来立ての抹茶をいただく贅沢時間

京都といえば宇治茶というくらい、宇治のお茶はとても有名ですよね。薄茶や濃茶、抹茶スイーツでたっぷりと楽しめますが、宇治でのお茶体験は食べて飲むだけではありません。なんと抹茶を自分でつくる体験もできるのです。お茶の老舗でできる抹茶づくり体験をご紹介します。


京都に来ると、駅にも観光地にも抹茶を使ったお菓子がたくさん並んでいますよね。抹茶好きさんでもそうでなくても、ついついお土産に買って帰りたくなります。そんな抹茶文化が色濃く息づく京都にせっかく来たなら、食べるだけじゃもったいない! もっと深~い抹茶体験してみませんか?

宇治でディープな抹茶体験

京都の宇治といえば、誰もが知るとても有名なお茶処。宇治へは京都駅からJR線快速に乗れば約18分。市内を流れる緑ゆたかな宇治川など京都市よりも自然が近くに感じられ、老舗から新しいお店まで、お茶に関するたくさんのお店や工房などが存在しています。

そして今回ご紹介したいのは、宇治の工房で行うことができるお茶づくり体験。普段からお茶を飲む機会はたくさんあっても、お茶づくりなんてしたことないですよね。高品質な宇治茶ブランドで名高い京都・宇治にある創業から220年以上続く老舗で、お茶づくりを体験することができるのです。

京都の老舗『福寿園』宇治茶工房で抹茶づくり・煎茶づくり

今回ご紹介するのは1790年創業の老舗『福寿園』さん。本店は京都市内にありますが、宇治にもいくつか宇治茶施設をお持ちです。その中の1つ、「宇治茶工房」で宇治茶に関するさまざまな体験が楽しめます。

福寿園宇治茶工房の体験コースには抹茶づくりの他、煎茶づくり、お茶のマナー講座、お茶をいただく器づくりまで幅広いメニューが揃っています。中でも一番おすすめしたいのが、石臼を使っての抹茶づくり体験!

お茶づくり体験その1|石臼で抹茶づくり

石臼を使って抹茶をつくるのがこちらの体験コース。石臼なんて普段見ないですし使わないですよね。でも、石臼を挽いたことがなくても大丈夫! 工房スタッフの方がついて説明してくれるので安心。お一人での参加も可能です。

☆ここでちょっと抹茶の豆知識☆
抹茶と煎茶ではお茶の木を育てる段階から違いがあります。新芽が芽吹く春、抹茶にするお茶の木には、棚などの覆いをして直接日光があたらないようにします。なぜかというと、日光にあたると渋み成分のカテキンが増えるから。抹茶としていただくお茶の木は、渋みを抑えて育てるのですね。

宇治茶の抹茶は、その年の最初に出た新芽でつくるお茶「一番茶」でつくられるそう。新芽を摘んで蒸し、揉まずに乾燥させたものが「碾茶(てんちゃ)」。この碾茶を石臼で挽いて抹茶をつくります。(煎茶については後ほど解説!)
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抹茶づくり体験では、抹茶の原料である碾茶と石臼が一人分ずつ準備されています。石臼でお茶を挽いていると、ふわ~っと新鮮なお茶の香りが漂います。しばらく挽いていると……出来たてホヤホヤの抹茶の出来上がり! 出来上がった抹茶は、その場で点てて飲むことができます。新鮮な抹茶をその場でいただく贅沢! 抹茶好きさんなら、この体験は必須ですね。抹茶は2服分の量をつくるので、たっぷり楽しめます。

石臼で抹茶づくりをするコースは2つ。

1)石臼で抹茶をつくり薄茶を点てて、お菓子と共にいただく40分 1,296円(税込)コース
2)石臼で抹茶をつくり濃茶を味わったあと、バニラアイスにかけ「濃茶アフォガート」を楽しむ45分 1,728円(税込)コース

アフォガートとは、バニラアイスやジェラートに飲み物をかけて食べるデザートのこと。もし時間が許すならば、濃茶とバニラアイスという贅沢で絶妙な組合せが楽しめるコースがおすすめです。どろっとした濃茶はちょっと…という方は、薄茶のコースがおすすめ。石臼で抹茶づくり体験コースの予約は必須ではありませんが、石臼の台数に限りがあるので、予約していくのが安心です。

お茶づくり体験その2|陶板で宇治茶づくり

抹茶もいいけど飲むのは煎茶が好き、という方には、煎茶づくり体験がぴったりです。昔はお茶といえば抹茶を飲んでいたのですが、江戸時代初期に宇治で煎茶の製法ができあがりました。江戸時代からずっと大切に受け継がれ全国に広がっていった煎茶づくりを、発祥の地で体験することができます。

☆ここでちょっと煎茶の豆知識☆
煎茶にするお茶の木は、育てる途中で覆いはかけず日光をたっぷり浴びて育ちます。そのため渋み成分のカテキンがつくられます。新芽を摘んだあとは抹茶と同様に蒸しますが、そのあとは抹茶とは違い、お茶の葉を揉みながら乾燥させます。
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煎茶づくり体験では、蒸した状態のお茶の葉と陶板が準備されていて、陶板の上で葉をもみながらじっくりと乾燥させていきます。最後に茶葉がしっかり乾燥するのを待つ時間があるのですが、その間においしいお茶の淹れ方などを教えていただけますよ。こちらのコースもお菓子付き。(事前のご予約が必要です。)

しっかり乾燥した出来たての煎茶は、持ち帰ることができます。京都の旅を思い出しながら、家でのんびりと宇治茶の味と香りを楽しんでくださいね。

お茶づくりを体験したらいろいろ買いたくなった!という方は、福寿園宇治茶工房1階に売店があるので、体験帰りにぜひのぞいてみてくださいね。

京都に根付く宇治茶の歴史

最後に、宇治茶ブランドについても少しだけお話を。
宇治茶のはじまりは鎌倉時代。栂尾(とがのお)にある高山寺の明恵上人のすすめで、宇治茶の栽培がはじまり、室町時代には、足利幕府の奨励で宇治茶の名前が全国に広がりました。

今では「京都府・奈良県・滋賀県・三重県の4府県産茶を、京都府内業者が京都府内において宇治地域に由来する製法により仕上加工した緑茶」だけが「宇治茶」と名乗ることができます。

長い長い年月をかけて、お茶の木の育て方や製茶方法に工夫をこらし、おいしいお茶をつくり続けてきた宇治での抹茶づくり体験で、その一端を垣間見ることができます。抹茶や抹茶のお菓子を見る目がこれから少し変わるかもしれませんね。

『福寿園』宇治の各施設でできるお茶体験

宇治にある福寿園さんのその他の施設でも、さまざまなお茶体験ができます。スタッフの方はつきませんが、「宇治喫茶館」でも石臼を挽いて抹茶をつくる体験ができます。

「宇治喫茶館」2階席からは宇治川の風景が楽しめます。気になるものがあれば、ぜひご予約の上、体験してみてくださいね。

【福寿園 宇治茶工房】
京都府宇治市宇治山田10番地
TEL:0774-20-1100
・各種体験コースはこちら
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【福寿園 宇治喫茶館】
京都府宇治市宇治塔川1-1(宇治川沿い)
TEL: 0774-20-1105
※宇治茶と一緒に楽しみたいのは…
●春の名物・桜をテーマにした和菓子は同じ菓銘でもこんなに違う
●京都名物 たけのこ最中|筍と人生を共にする和菓子職人にエールを送ってきた!

この記事のライター

千葉県出身。職人さんが生み出す美しいものが好き。

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