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【郷愁の昭和おやつ】広島名物 長崎堂の「バターケーキ」

【郷愁の昭和おやつ】広島名物 長崎堂の「バターケーキ」

煌びやかな洋菓子でも繊細な伝統的和菓子でもない、地味だけど記憶に残り続ける「昔地元で食べた思い出の昭和のおやつ」を応援したい。 広島編は半世紀以上愛される長崎堂の「バターケーキ」。カステラをアレンジし、町の人々の滋養のために生み出されたケーキは、それを囲む人々の輪とともにずっと広島にあり続けてほしい昭和のおやつです。


2019年4月には平成も終わり、新たな時代に希望を抱きながらも、記憶に残り続けるのが"昔地元で食べた思い出の味"。アートのような煌びやかな洋菓子でもなく、お上品で繊細な伝統的和菓子でもない小麦粉を使った「昭和のおやつ」は、地味だけど愛らしく、どこか豪快。

それでいて食べる人を思う作り手の愛情と技術がふんだんに詰まってあたたかい。そんな「昭和の味」を、次の時代に繋げたい。

新たな時代を迎えても、故郷にあり続けてほしい「郷愁の昭和のおやつの作り手」を応援します。

広島名物 長崎堂の「バターケーキ」

こんにちは、あまいもの担当のこむぎこです。

広島に行ったら、お土産は何にしましょう。「やっぱり名物の"もみじまんじゅう"でしょ」というちょっと古典派も、最近ブームの「瀬戸内レモンのスイーツがおしゃれかも」というトレンド派もわたしは好きです。

すっかり全国区になった冷やして食べるクリームパン、因島のはっさくを使ったゼリーや大福……魅惑のあまいものがたくさん溢れる広島県で応援したい「郷愁の昭和おやつ」は


長崎堂さんの「バターケーキ」

大都市のお菓子らしからぬ、まるくて大きくて茶色い飾り気のない見た目。このケーキが半世紀以上もの間、広島の街で愛され続けているのをご存知ですか。

長崎堂「バターケーキ」とは

一般的に「バターケーキ」という言葉はバターを使った焼き菓子の総称として用いられ、パウンドケーキのようなものを指すことが多いですね。

一方で長崎堂さんの看板商品となっている「バターケーキ」はお菓子のジャンルではなく、商品そのものの名前が「バターケーキ」。サイズは
●直径18cmの[小]
●直径21cmの[中]
の2種類。

終戦直後の1961年、長崎出身のカステラ職人・小川さんがカステラをアレンジし「おいしさと栄養を兼ね備えたケーキを」と生み出したのがそれ。


お世辞にも華やかとは言えない、茶色一辺倒の見た目。それでもシワなく、まんまるく焼かれた姿はどこかかっこよさすら感じます。

「カステラ職人が作ったケーキ」であることは、断面をカットしてみると一目瞭然。まるで丸いカステラみたい。


ただそれも、ひとくち口にするとそれが似て非なるものであることは明瞭で。

真っ先にやってくるのはたまごの甘味ではなく芳醇でやさしいバターの香り。カステラよりもしっとりときめ細やかで"ケーキ"の食感。シンプルで繊細でありながらも素材の持つ力強さを感じるお菓子。

(※商品詳細は記事末尾に記載)

長崎堂の「バターケーキ」を買う|行列やお取り寄せ

お店があるのは広島市中区、いわゆる広島市の中心地です(旅行時のお土産にも買いやすいですね)。

街なかにあるために地元民でも立ち寄りやすく、バターケーキ発売当初から、休日のおやつに、お彼岸や年末年始の親戚があつまる行事に重宝され、徐々にこの街に根付いていったと言います。この味で育ったという広島市民もきっとたくさんいらっしゃるのでしょうね。

旅行客の方にも買いやすい…と申し上げはしたものの、実際手に入れるのはなかなか困難。
今でも9:00の開店前から店の前には大行列ができ、年末やお盆などの繁忙期にもなれば1,000台のケーキがたった30分で売り切れてしまうこともあるんですって。



「久しぶりに親戚みんなで集まるから」

「上京した子供が送ってっていうから」

「広島に帰省した帰りにどうしても買いたくて」



そんな方が集まる長崎堂さん。
駅の売店や他のお店に卸すこともせず、このお店に来てくださるお客さまとまっすぐ向き合う姿勢が、長崎堂さんが譲らないスタイル。

各地からの問い合わせや要望も多くお取り寄せは可能ですが、その方法はこのご時世に
≪先払いの現金書留のみ≫
というなんとも昭和なシステム。

電話やFAX、メール、通販サイトなどでは一切受け付けていません。
これも、お店に来てくれるお客さんをいちばん大事にしたいという先代からの思いを受け継いでいるからなんですって。(詳しいお取り寄せ方法は記事末尾にて)

広島県民にとってバターケーキとは?

広島市民にバターケーキの思い出について聞いてみると


「地元でもとっても人気で、行列嫌いの我が家はなかなか買ってもらえなかったのですが、人にいただいたときはそれはそれはもう嬉しくて。ありがた~~くいただいていました。」

「小さい頃はホールで食べるのが夢でしたね。」

「今でも東京から娘が帰ってくると、買っておいてと言われて並びに行きます」


という声。

すごく特別なものではないけれど"みんなで囲むお菓子"というのが広島市民にとっての長崎堂バターケーキの楽しみ方のようです。

ご近所さんや親戚が集まって、大きなケーキを仲良く分けて団らん、なんて光景が昭和の時代にはごくごく普通で、大切な時間だったのかもしれません。

さいごに

わたくし自身実際にいただいてみて


「最近こういうシンプルな焼き菓子をみんなで分けて食べる機会ってなくなったな」


と気づかされたのが率直な印象。
40年間、材料の配合も作り方も一切変えることなく同じ製法で作り続けられている長崎堂のバターケーキ。
クリスマスや誕生日、特別な記念日の華やかなケーキじゃなくても、みんなで素朴でおいしいお菓子を囲む時間そのものを、バターケーキと一緒に次世代に残していきたいなと感じます。

そんな長崎堂さんに贈る応援メッセージは


どうかお子さんやお孫さんにも、その味を伝えてください。

「広島」を感じられる郷愁の昭和のおやつは、いつも地元でみなさんの帰りを待っています。

商品・店舗情報詳細

長崎堂 バターケーキ

【商品ラインナップ】
小(直径18cm) 960円(税込み)
中(直径20cm) 1,200円(税込み)

【賞味期限】
製造日から10日(高温・多湿を避ける)

【販売場所】
住所 :広島県広島市中区中町3-24
電話 :082-247-0769(代表)
営業 :9:00~15:30 ※ただし売り切れ次第終了
定休 :日・祝日
交通 :広島電鉄市内電車「八丁堀」電停から徒歩6分
駐車場:なし

【お取り寄せ方法】
★現金書留・先払いのみ★
注文内容詳細
(ケーキの大きさ・個数・送付先住所・送付先氏名・電話番号)を明記の上
------------------------
 〒730-0037
 広島県広島市中区中町3-24 長崎堂
(082-247-0769)
------------------------
まで現金書留を送付。
※着日指定可
(ただしGW前後、お盆、年末年始を除く。左記期間は到着後、当日発送のみ対応)

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こむぎこの記事一覧から!

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この記事のライター

兵庫出身ほぼ大阪育ち、あまいもの担当。ミーハーだけど頑固もの。鯖好き女子で、納豆だけは食べられません。

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