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福島のかわいいおみやげを発見!デザインの秘密とは?!

福島のかわいいおみやげを発見!デザインの秘密とは?!

最近は、セレクトショップに行くと、ウェアのほかに、雑貨や食品が一緒に販売されているのをよく見かけるようになりました。ライフスタイルショップとも呼ばれたりしていますが、そんなお店の棚に置かれていたら、きらりと光るに違いない、かわいい商品を見つけました。 デザインを手掛けたのは福島のデザイン事務所「ヘルベチカデザイン」。かわいいデザインに込められた思いや考え方を伺いました。


かわいいデザイン

ナチュラルな手触りのパッケージに描かれた手書きスタンプ風のロゴ。よくみてみると、牛の顔が。

商品名はそのものズバリ。クリームチーズの味噌漬。昭和15年創業の老舗食品メーカーが製造している商品です。

こちらはえごまのラー油。赤いラー油の入ったボトルに、黒のドローのラインがやわらかい印象をもたらしています。

こちらは清流のみに生息するイワナをスモークした一品。まるごと一匹のダイナミックなイワナとともにあるラベルは、白地にブルーのワンポイントロゴがさわやかに映えています。

福の小みやげ

これらの商品はすべて福島の新しいおみやげをつくろう、と立ち上げられた「福の小みやげ」プロジェクトとして開発されたものです。

2011年の東日本大震災で被害をうけた福島の事業者が集まり、新しい福島の象徴をつくるべく、新たなおみやげ品としてつくられました。

写真をみてわかるように(本当は、実物を手にとってもらいたい!)、どの商品もかわいい印象です。「小みやげ」と名付けられているように、小さなサイズ感でまとまっているのもそうなのですが、それぞれのパッケージ、ラベルからもたらされるかわいさが強く魅かれます。

すべてのデザインを手がけたのは、同郷・福島のデザイン事務所「ヘルベチカデザイン」。
それぞれカテゴリもテイストも異なる事業者の商品を「福の小みやげ」として統一的な世界観をもたらすべく、デザインに落とし込みました。

今回、このデザインを手がけられた「ヘルベチカデザイン」の佐藤哲也さんにお話しを伺いました。

ヘルベチカデザイン代表 佐藤哲也さん

「福の小みやげ」のデザイン基準

――「福の小みやげ」のそれぞれの実物を手に取ってみると、なによりもまず、かわいい印象を受けました。
今回の「福の小みやげ」では、パッケージデザイン含め、どのような方針でプロジェクトを進めていかれたのでしょうか。

「これまでの地方の複数商品横断型のブランドですと、(ロゴや色味など)統一のパッケージになってしまうことが多かったと思います。理由としては、個別の資材コストを抑えること、作業効率を上げることに重きを置いていたからだと思いますが、一方、商品の個性や生産者の表情が消えてしまいます」

「この福の小みやげでは、生産者の個性や田舎にしかない「ゆるさ」などもパッケージやデザインを通して表現することで、福島をあらわしていこうと決め、デザインの基準にしていきました」

「福の小みやげ」ロゴ

――そういった「ゆるさ」を具体的にどのように落とし込んでいかれたのでしょうか。

「一般的に、地方のお土産は、サイズが大きく持ち運びが大変であったり、入数が多く消費出来なかったりと、お土産としてはとても使い勝手が悪いものが多くあります。
そこで、福の小みやげは、既存の商品のリサイズと入数を再設計し、小さなお土産としてリブランディングしていきました」

「また、資材コストや手間も考慮し、一社一社、丁寧に向き合って制作して行きました。同時にスピード感が失われてしまいますが、ずっと何年も残るような商品になるよう、手間暇をしっかりかけて作るというところを重視していきました」

サイズ感とともに、効率だけではないじっくりと大事につくりあげることもまた、ゆるさ、かわいさにつながっているのかもしれません。

地元・福島と課題解決としてのデザイン

――佐藤さんが代表をされている「ヘルベチカデザイン」は、福島に拠点をかまえています(注:東京にもオフィスはあります)。今回の「福の小みやげ」も福島の商品を扱ったプロジェクトですが、地元・福島をデザインするうえでのこだわりは何ですか?

「福島のデザインにも『らしさ』を追求し、今までも活動をしてきました」

「福島と聞いてパッとイメージするのは、やはり震災などのネガティブイメージです。そのステージで何かをするのではなく、ここにしかない福島としっかりと向き合い、僕たちのデザインもここにしか無い『方言』の様に長く続くよう願っています」

――これまでデザインされてきたものには、東京・表参道にある「パンとエスプレッソと」のWEBサイトをはじめ、福島以外のデザインも手掛けてらっしゃいます。地域に限らず、デザインを行う上で、大切にしてることや思いを教えてください。

この記事のライター

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