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新潟名物は「食べる芸術作品」!超希少高級フルーツ 新潟ルレクチェのコンポート

新潟名物は「食べる芸術作品」!超希少高級フルーツ 新潟ルレクチェのコンポート

ひと目見ただけで虜になる、美しすぎる薔薇型のコンポート。1本1万円もする新潟のル・レクチェで作る『カービングコンポート』はまさに食べる芸術作品。見た目の美しさは言うまでもなく、おいしさの追求も妥協を知りません。フォトジェニックな見た目に隠された、1軒の農家のアツイ思いをお伝えします。


「フォトジェニック」社会にモノ申す!

こんにちは、あまいもの担当のこむぎこです。
誰が作ったか「フォトジェニック」という言葉。今の世の中、お店も客も、この言葉に踊らされる人だらけ。作り手側も、より「見た目」を重視した商品作りやメニュー作りを意識するようになりました。

(フォトジェニック・SNS映え・インスタ映え……?)

確かに、見た目は大事な商品価値のひとつ。お客さんはほとんどの場合、見た目だけでしか「買う」or「買わない」の判断をすることができませんからね。まだ味わったことがないにも関わらず、フォトジェニックな商品を求めて人々は行列をなし、何ヶ月も入荷を待つなんてことも。でも中には、見た目だけ、ブームに乗ることだけを重視し過ぎて、商品への愛情が感じられない見かけ倒しのものも少なくはありません。
ただし「見た目」が大ヒットのきっかけになることも、紛れもない事実。何を隠そう不覚にも、わたくし自身がその見た目の虜になってしまったものがあります。
あまいもの担当として……というよりも単純にジャムやコンポート類が好きで、お取り寄せでも店頭でも、人並み以上に食べてきたつもりでした。でも、こんな"作品"を知ってしまったからには、そのヒミツを知りたくて仕方無かったのです。

まさにアート!新潟 ル・レクチェの「カービングコンポート」

(写真提供:土田農園)

見た目はまるで薔薇の彫刻品。インテリア用の石の置物?石鹸?……いえいえ、実はこれ、洋梨の一種である「ル・レクチェ」。薔薇の形に彫ったル・レクチェをコンポート(シロップ漬け)にしたもの。瓶に詰められた姿は、まるでショーウインドウに飾られた宝飾品みたいですよね。なんと1瓶1万円もする超高級品です。

(瓶に"飾られた"バラの形のコンポート/写真提供:土田農園)

「カービング」とは果物や野菜、石鹸などにナイフ1本で彫刻を施していくタイの伝統技術。繊細でありながら華やかなデザインの彫刻は、タイの宮中に仕えていた女性が、王様のために約700年前から作り始めたとされています。

(果実に、ナイフ1本で彫刻を施していきます/写真提供:土田農園)

細部に至るまで再現された美しい薔薇は、まさに芸術作品。よくよく見ると、花びらだけではなく、葉やつぼみをかたどったものまで入っています。

(大事に大事に、詰められたコンポート/写真提供:土田農園)

ダイヤの指輪や高価な時計でも入っているかのような、重厚感のある箱に大事に包まれたコンポート。ひと目見ただけでは、まさかコンポート、ましてや洋梨だなんて想像もできません。
一瞬にしてカービングコンポートに魅了されてしまったわたくし。どう見ても、手間と時間のかかる"作品"。なぜ作ろうと思ったのか、どんな方がどんな思いで作っているのか、その華やかな見た目以上に、裏側を知りたい!と思ったのです。

ということで、思い切って、カービングコンポートの生産者である「土田農園」の土田広樹(つちだひろき)さんに直接お話をお伺いしました。

新潟 ル・レクチェ カービングコンポート誕生秘話

お気づきでしょうか。『カービングコンポート』を作っているのは「土田農園」さん。そう、新潟で生の果実のル・レクチェを栽培している「農家」さんです。大手のメーカーやデザイナーを抱える企業でもなければ、コンサルティング会社でもない、新潟県の1軒の農家

(土田農園 土田広樹さん/写真提供:土田農園)

"インパクト"重視 はじまりは樹になる薔薇のル・レクチェ

「そもそもル・レクチェって知っていますか?」土田さんはやや心配そうに切り出しました。洋梨と言えば、山形県のラ・フランスは少しずつ浸透しつつありますが、ル・レクチェの知名度はまだまだ。ラ・フランスよりもさらに濃厚な甘みと芳醇な甘い香りが特徴で、ざらつきのないとろけるような食感が味わえるとして、有名フルーツパーラーでも起用される注目の高級フルーツ。

国産のル・レクチェは、そのほとんどが新潟県で作られます。育てる過程で非常に手間がかかるため、今は原産国フランスでもほとんど作られなくなり、"幻の洋梨"とも言われています。

(幻の洋梨「ル・レクチェ」/写真提供:土田農園)

そう、あくまで"一部のひと"にしかあまり知られていない「ル・レクチェ」。何せ収穫時期は初秋のたった1か月ほど。生産農家も非常に少ないため、なかなか大衆に出回ることがなく、まだまだ知名度は低いのが実情です。

どうして、そんな超高級フルーツ ル・レクチェに彫刻を?

―――「おいしさを知ってほしい」と言ってPR目的でジャムや加工品にすることってよくありますよね。でも、自分で愛情いっぱいに育てた自慢の果物。やっぱり自分では、生の果実がいちばんおいしいって思うんですよ。僕らも生のル・レクチェを食べてほしい。でも、旬があって日持ちがしない果実は、魅力を伝えたりPRしたりすることがすごく難しい。

(土田農園 土田広樹さん/写真提供:土田農園)

フォトジェニックで勝負 ライバルは自ら育てた生のル・レクチェ

―――どうすればル・レクチェを知らない人に興味を持ってもらえるか……って考えたら、とにかく"インパクト"が必要だと思ったんです。ジャムやドライフルーツも作ってはいましたが、やっぱりどうしても地味でなかなかアピールするのが難しくて……(笑)

(ル・レクチェのコンフィチュール)

土田さんはそう笑います。ユニークで柔軟な発想を持ち、とっても行動力のある土田さん。なんと初めはこのカービングの技術を、樹になったままのル・レクチェで試みたんですって。
―――樹に、彫刻された洋梨がなってたらおもしろいなって。ただ、あらゆる角度からの作業を必要とするカービングを、樹なりの果実に施すのは至難の業。もともと繊細なル・レクチェは傷みも早いので、せっかく彫っても維持することができなくて、さすがに限界がありました。そこで、収穫したあとのル・レクチェに彫刻を施し、コンポートにしてみることにしたんです。

この記事のライター

兵庫出身ほぼ大阪育ち、あまいもの担当。ミーハーだけど頑固もの。鯖好き女子で、納豆だけは食べられません。

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